IoT Mott Journal

【 IoT基本用語 】IoTを活用する際に知っておきたい基本用語について解説します。

作成者: IoT Mott|Apr 9, 2024 5:20:32 AM

IoTを活用する際に知っておきたい基本用語について解説します。

IoTとは何か?

IoTとは、Internet of Things(モノのインターネット)の略称で、日本語では「モノのインターネット」とも呼ばれます。これは、様々な物理的なデバイスがインターネットを通じてデータを送受信し、相互に連携するシステムです。

例えば、センサーやアクチュエーターを備えた機器が、ネットワークを介してデータを収集し、クラウド上のシステムと連携して制御や分析を行ったり、遠隔操作を行ったりすることができます。IoTは、機械同士の通信やデータの活用によって、業務プロセスの効率化や新たなビジネスモデルの創出など、さまざまな可能性を持っています。

IoT基本用語一覧

IoT(Internet of Things)
物のインターネット。物理的なデバイスやオブジェクトがインターネットを介して相互に通信し、データを交換する仕組み。

センサー(Sensor)
物理的なパラメータやデータを検知し、それを電気信号に変換するデバイス。例えば、温度センサー、湿度センサーなどがあります。

IoTプラットフォーム(IoT Platform)
センサーやデバイスからのデータを収集、処理し、管理するためのソフトウェアの総称。クラウド上で提供されることが一般的。

デバイス管理(Device Management)
IoTデバイスの追跡、制御、保守、更新を行うためのプロセスやソフトウェア。

ビッグデータ(Big Data)
大規模で複雑なデータセット。IoTは多くのデータを生成し、これを分析して価値ある情報を得ることが求められる。

データロギング(Data Logging)
センサーやデバイスから得られたデータを定期的に記録するプロセス。後で分析や評価に使用される。

IoTアナリティクス(IoT Analytics)
IoTデバイスから生成される大量のデータを解析し、パターンや傾向を抽出するための分析手法。

LPWAN(Low Power Wide Area Network)
低消費電力で長距離通信が可能なネットワーク技術。例えば、LoRaWAN、NB-IoT、Sigfox、ELTRES等があります。

IoTプロトコル(IoT Protocol)
インターネットに接続された機器同士が通信するためのルールや手順のセットです。代表的なプロトコルには、MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)、CoAP(Constrained Application Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、そしてUDP(User Datagram Protocol)などがあります。それぞれのプロトコルは、異なる要件や制約に対応するために設計されています。例えば、MQTTは軽量で低帯域幅を必要とし、IoTデバイスとサーバー間の効率的な通信に適しています。

MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)
軽量な通信プロトコルで、IoTデバイス間でメッセージをやり取りするためによく使用される。

IoTセキュリティ(IoT Security)
IoTデバイスやネットワークの保護を担当するセキュリティ対策。物理的なデバイスからクラウドまでのセキュリティが重要。

M2M(Machine-to-Machine)
デバイス間で直接通信し、人の介入なしに情報をやり取りする仕組み。

エッジデバイス(Edge Devices)

IoTデバイスのうち、データ処理や制御をエッジ(ネットワークの近く)で行うデバイス。クラウドへのデータ転送を削減し、リアルタイム性を向上させる。

エッジコンピューティング(Edge Computing)

センサーやデバイスに近い場所でデータ処理を行うこと。クラウドへの依存を減らし、リアルタイムな処理を可能にする。

RFID(Radio-Frequency Identification)

無線通信を使用して物体にユニークな識別子を割り当て、データを読み書きする技術。

Zigbee

低消費電力で短距離通信が可能なワイヤレス通信規格。主にスマートホームデバイスで使用される。

ビーコン(Beacon)

Bluetoothなどの通信技術を使用して、近くのデバイスに位置情報や情報を送信するデバイス。

スマートシティ(Smart City)

IoT技術を活用して都市の基盤やサービスを効率的に管理し、市民の生活を向上させる取り組み。

スマートホーム(Smart Home)

IoTデバイスを用いて家庭内の機器や設備を自動化し、リモートで制御する仕組み。

スマート農業(Smart Agriculture)

IoTデバイスやセンサーを農業に導入して、効率的で持続可能な農業プラクティスを実現する。

デジタルヘルス(Digital Health)

IoT技術を使用して、医療や健康関連の情報を収集し、管理する取り組み。

ビジョンセンサー(Vision Sensor)

画像や動画を取得し、それに基づいて情報を抽出するセンサー。例えば、監視カメラや自動運転車に利用される。

スマートメーター(Smart Meter)

電力、水道、ガスなどの使用量をリアルタイムで計測し、データを送信する計測機器。

Predictive Maintenance(予知保全)

センサーデータや機械学習を用いて機器の故障を予測し、必要な保守作業を最小限に抑える手法。

エネルギーハーベスティング(Energy Harvesting)

自然なエネルギー源(太陽光、振動、熱など)を活用して、デバイスに電力供給を行う技術。

ローカル5G

第5世代(5G)通信技術を地域限定で構築し、利用することを指します。通常、5Gはモバイル通信ネットワークとして知られていますが、ローカル5Gは特定のエリアや施設内で専用に構築され、通信の高速性や低遅延性を提供することが主な目的です。

Digital Twin(デジタルツイン)

物理的なオブジェクトやプロセスのデジタルな模倣。リアルタイムでの監視や分析に使用される。

サイバーフィジカルシステム(Cyber-Physical Systems, CPS)

コンピュータ、ネットワーク、物理的なプロセスが密接に結びついたシステム。IoTがCPSの基盤となることがある。

Predictive Maintenance(予知保全)

センサーデータや機械学習を用いて機器の故障を予測し、必要な保守作業を最小限に抑える手法。


IoTトレンドの展望

IoTの技術は急速に進化しており、今後さらなるトレンドが期待されています。

1. 5G通信の普及: 高速・大容量な通信環境が整備されることで、IoTデバイス同士のリアルタイムな通信やデータのやり取りが可能になります。

2. AIとの連携: IoTデバイスから収集された大量のデータをAIが解析し、意思決定や予測を行うことで、よりスマートなシステムが実現されます。

3. エッジコンピューティングの活用: IoTデバイス自体がデータの処理や解析を行うことで、クラウドへの依存度を低くし、リアルタイムな応答性を向上させます。

4. セキュリティ技術の強化: IoTデバイスや通信経路のセキュリティ対策が一層強化され、個人情報や機密情報の漏洩リスクが軽減されます。